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人事を尽くして天命を待つ

 昨日神戸で学会があり、ポスターですが発表をしてきました。
ゼミの同期生が全員同じ学会に参加し、久しぶりに会場で近況報告会となりました。

 3週間アメリカに行ったある同期生Tさん(といっても立派に大学の先生)から、とても印象的な話を聞きました。

 アメリカのある学会のワークショップで、ひとりの患者さんが自分の体験を述べる場面があったそうです。

 その人は帰宅途中にレイプ被害にあい、さらにその時に頭部にひどい外傷を負い体の一部が不自由になったそうです。彼女はこの二重のトラウマから回復するまでの経過を、大勢の聴衆の前で話したそうです。

 多くの心理学者はなぜ彼女がそのような悲惨な体験から立ち直れたのかに関心を示したようです。

 彼女は最後に、回復の4つの要素について、次のようなことを話したそうです。

 まず、他人からのサポートを素直に受け入れたこと、

 次に、自分の身に起こった変化を受け入れたこと、

 そして、レシリエンシー(精神的な健全さ・強さ)をもともと持っていたこと

 最後に、人事を尽くして天命を待つという姿勢で臨んだこと


 どのような出来事であれ、トラウマをひとたび受けると、それ以前の状態に完全に戻ると言うことはありません。トラウマは、人の生活に何らかの変化を要求するのです。

 その変化を受け入れることはとても大事なことです。

 そして、自分にできることはすべて行い、あとは自分より大きな存在にすべてをゆだねる、という心の姿勢が、過去へのとらわれやしがみつきから手を離し、前を向いて歩いていくために必要なのではないか、とTさんの話を聞きながらそう感じました。

 帰りの新幹線の中で、ずっと考えていました。

 今私にできることを精一杯やって、あとは天に任せよう、と。


 

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Comments

はじめまして。防犯blogerのまちおと申します。

「人事を尽くして天命を待つ」で検索して、こちらに来ました。
ちなみに、ボクの座右の銘です。
あまり信仰心のあつい方では無いのですが、ついつい結果を気にして
目先の事に右往左往したり、妬みや、小さなことに気を病んだりしがちな
自分の弱さを戒める為に、ちょうど良い言葉なので、負けそうな時は、
自分に言い聞かせています。

記事そのものもそうですが、全体の空気にとても心惹かれるものがありました。
勝手ながら、リンク貼らせていただきました。
差しさわりございましたら、お手数ですがご一報お願い致します。

Posted by: まちお | 2006.03.13 at 11:51 PM

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