やっと復活
今月に入って始めての更新です。
わー、何でこんなに休んでしまったんだろう…
6月5日に東京へ行き、翌日朝福岡へ帰ったその翌日から、急性腸炎(多分風邪によるもの)で3日間寝込み、やっとよくなったと思ったら今度は頸椎ヘルニアが悪化して頭痛とめまいで動けなくなり…、つまりずっと具合が悪かったのです。
しかも今年はすでに夏ばてモードに入っていて、異常に血圧が低いです。
この前測定したら、最高が86、最低が57でした。
「こんなに低くて動けるなんて信じられん」と言われました。
どうりで、ちょっと動いただけで疲れるわけです。朝起きてしばらくはからだがふわふわと浮いた感じで全然力がでません。やっとエンジンがかかってきたかな、と感じるのは午後からで、午前中はぼーっとしています。
それなのに、仕事の忙しさは加速していて、来月からしばらく続く学会発表の準備も架橋に入り、さらに7月末までに論文を1本依頼され…重い体をずるずると引きずりながらの出勤が続いています。
数年に一度、私はがたがたと体調を崩します。今年は当たり年のようです(泣)。
体は結構故障がでましたが、気持ちの方は落ち着いています。
いろいろとアイデアもあるし、何となく良い感じです。
ちょっと無理してたから、ここらへんで休憩しときなさいよ、ということだと思って、もう少し鈍行列車並のペースでいこうかなと思っています。
このところ、スクールカウンセラーの仕事がかなり忙しくなり、病院でもアスペルガー症候群の診断面接をする機会が格段に増えました。トラウマケアのお仕事も研究も、それなりに順調ですが、それに加えて発達障害の鑑別という役割が増え、何となく自分の立場というものが見えてきたように感じます。
これからしばらく、アスペルガーの記事をまとめて書いていきますが、必ずしも医学文献や既存の専門書には載っていない、新しい知見も若干混ざると思いますので、私が言っているのと本で言われているのが多少違っていても、それはどっちもあり得ると言う風に受け止めていただければ幸いです。
なぜなら、これから書いていくことは、ほとんどが実際に当事者とのやりとりの中から学んだことが大半だからです。ご意見、ご指摘があれば大歓迎です。私が知らないこともまだまだたくさんありますからどうか教えていただきたいと思います。
記事を続ける前にひとことだけ。
発達障害の子どもたちや大人の人たちと接するとき、私は改めて「普通」って何だろうと考えます。
「こんな状況でこういう行動をするのは普通じゃないよね」
…仕事中よく、耳にする言葉です。でもその「普通」って、その人にとって普通かどうかということであって、他の人にとってはそうではないかもしれません。私たちはどんなに客観性を求めても、主観の域を完全に出ることはできないのです。だから、何を基準にして普通かそうでないかを判断しているのかは、今のところ明らかな答えというのはありません。
そういうことを心に留めながら、言葉を選びつつ書いていくつもりです。
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Comments
体調が悪かったようですね。
もう大丈夫ですか?
普通、確かにそうですね。
100人のうち99人はこういう行動って、分類出来るものでもないでしょうし、平均って感じの判断なのでしょうか。
学校生活で問題が起きるか起きないかで、引っかからなかった人が普通、て判断な気もします。
Posted by: みいみ | 2005.06.19 04:29 PM
お体調子が悪かったんですね。
どうしたのかな?と気にしていました。
アスペルガー症候群の話はとっても興味深いので、sanaさんの見解を含めた内容は楽しみです。
くれぐれも無理はなさらないでくださいね、、、
Posted by: loveangel | 2005.06.19 06:12 PM
お体、大切になさってくださいね。
息子に、心理士さんが「ほとんどの人は君のようには考えないということを君は解っておいたほうが、困ることが減るんだよ。」と言っても息子は、自分を変えてみようなどとは思いもしないような態度です。「そうとしか考えられないんだからしょうがない」のだそうです。だから、説得というものは、通じず、「普通はね、・・・」という言葉をいくら使っても、こちらが疲れるだけです。 ほんと、「普通」という言葉に翻弄されっぱなしです。アスペの息子にとっての普通にこちらが歩み寄ってみたりもしましたが、するとこちらがかなり釈然としない条件で話が終わり、???な気分になります。むずかしです。
Posted by: マーキー | 2005.06.19 06:39 PM
無理しないで、がんばってくださいね。
体が休めといってるんですね(^^)
すんなりそう思えるようで、よかったです。
お大事にしてください。
「普通」
私もいっぱいこの言葉について、かんがえたことあります。「どうしてうちの子は普通じゃないの?」「もっと普通の生活がしたい」などなど。
でも私にとっての普通は例えばダウン症のおこさんでも自閉症のお子さんでも、周りに迷惑さえかけなければ十分うらやましく、普通にみえました。
普通ってなんでしょうね。
おおざっぱに言えば結果的に「たいした苦労じゃない」ということなのかな~?
ようは気持ちの問題なのかもしれませんが。かわった障害の持ち主のうちの息子にとって自分の変わった行動は充分本人にとって普通の行動なのかもしれません。
それこそ、息子を基準にしちゃったら、周りのほうが普通じゃないのではないかと私の思考は考えました。
わかりにくい文章でごめんさい。暴走しちゃいました。(^^;)
Posted by: ゆん | 2005.06.19 08:25 PM
>みなさま、
ご心配をおかけしました。
うーん、多分大丈夫でしょう。あとは夏を乗り切れば…。
>みいみさん、
確かに、学校では問題を起こさなければ普通、という意識はありますね。だけど目に見える問題を起こさないからそれで大丈夫とは言えないんですが。
>loveangelさん
ありがとうございます。無理しません…とは言えませんが、そこそこにやっています。
>マーキーさん、
「普通」の定義は確かに当事者には難しいみたいです。こちらが歩み寄るいっても限界があるしどうしてそんな風に考えるのか理解できないことも多いです。こちらが期待するようには変わってくれませんが、それでも本人なりに成長するのを見守るしかないのかな…。
Posted by: Sana | 2005.06.19 08:33 PM
>ゆんさん、
無理がきかないとは、それだけ年を取ったということかも…^^;
普通…やっぱり分からないですね。
Posted by: Sana | 2005.06.19 08:59 PM