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クライシス(危機)への介入(1)

 地震が起こる少し前から今までの約1ヶ月半の間に、立て続けにあるできごとが起きました。

 初めは3月の中旬の朝のことでした。2年ほど前までちょくちょくカウンセリングを受けに来ていた患者さんが突然携帯に電話をかけてきて、「ついさっき○○という薬をあるだけ全部飲んだんだけど、これからどうなるんですか?」と聞いてきました。

 その人がのんだのは、2倍量でも命を危険にさらすほど効き目が強い薬で、本人は強く抵抗したのですが、まず人命を助けることが優先されるから、ときちんと説明をして家族にすぐに連絡をとり、病院に連れて行き処置をするようにと伝えました。

 このときは対応が早かったので、大事に至ることなく何とか解決しました。(ただしこの話しには続きがあるのですが、それ以上は書くことができません)

 それから今日までの間、自らの命を絶つ手段をまさに実行しようとしている人が、メールや電話をよこしてきたことが、何度もありました。

 しかも、それぞれ違う人から、です。

 みな私との面識はありますが、ほとんどつきあいがない人も含まれています。だからこそ「なぜ私のところに連絡をしてくるのか」疑問に思ったこともありました。

 人の命がかかっていて、しかも連絡が電話やメールという手段に限られており、対応を誤れば責任は重大です。怪我や病気での人命救助と違う難しさがここにはあります。

 幸い今のところは、相手が何とか思いとどまって事なきを得ましたが、完全にリスクがなくなったわけではありません。実は地震のダメージに追い打ちをかけるように、彼らへの対応で神経をすり減らすような経験をしていたのです。

 本当に、重なるときは重なるものです。

 こういうことが次々に降りかかってくるのは、おそらく私の人間性や援助者としての力がこれから与えられるであろう様々な機会に耐え得るものなのかどうか、試されているということなのでしょう。もちろん、テストされる理由ははっきりとは分かりませんが。

 ある人のクライシス(危機的状況)に第三者が介入する、言葉で言うと単純なようですが、なかなか手強いです。なぜこのような宿題が与えられているのか…やっぱり謎です。

 それでも、これらの体験から学んだことはあって、これからそのことを少しずつ書いていきたいと思っています。

 その前に、一番最近のできごとが昨日のことなので、少し休んでからにしたいところです。
 


 

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Comments

大変でしたね。お疲れさまでした。

私も何度か多飲しました。
そして、決まって、夫に電話を入れました。
私も困った人の独りです。

本当は、声を大にして「助けて!」と言いたいのに、何故か我慢してしまって、自分を押し殺して、結果、不幸を招いてしまいます。

自分がしたことの恐ろしさを充分認識してます。だのに。。。。。
ほんとうにごめんなさい。

Posted by: peter | 2005.04.27 at 02:42 PM

すみません、書き忘れです。
sanaさんのサイト、リンクさせて頂いております。相互リンクして下さったら嬉しいです。

Posted by: peter | 2005.04.27 at 02:44 PM

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