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いるべき場所、行くべき場所

 最近ブログの更新スピードが遅いです。時間がないといいつつも結構書き込んできたつもりですが、先週はいつにも増して忙しく、メールを読むのも数日おき、新聞を読む暇もないくらいでした。

 先週は、2本の研究発表の準備と、大学の講義と(そろそろ後期も終わりに近づいてます)、スクールカウンセラーの仕事と、そしてゼミや研究会での発表と、てんこ盛りのスケジュールでした。そして昨日はクリニックでの仕事も何とかこなし、やれやれ、と息をつきたいところですが、論文を今週末までに提出しなければならないので、それが終わるまでは時間があきそうにありません。

 年度末って、毎年こんな感じです。

 先週「仲間はどこに?」を書いたときは、何か割り切れなくて悶々と悩んでいた私ですが、その後数日の間にいろんな問題が起こり、結果的にはそのおかげで意外な結末に。

 記事更新の翌日、私は大学病院の研究グループのミーティングに参加しました。ある患者さんとの面接の経過報告をやるように割り当てられていたので、カルテなどの記録をきちんとまとめて資料を作り、報告は無事に終わりました。

 報告が終わって質疑の時間になると、いろんな質問がメンバーから出され、その一つ一つに分かる範囲内で答えているうちに、何となく違和感を感じ始めそれは段々と大きくなっていきました。

 私が報告した内容が、どうも私が予想するのとは違う受け止め方をされているのではないか…と感じたのです。

 もちろん、どちらが正しい、というのはないのです。カウンセリングや心理療法の考え方は多種多様ですから、私がこうだ、と思っても、別の心理士が同じ人に対して別の見方をすることは、よくあります。

 しかし、このときは、根本的な所で意見が合っていないんだ、と直感しました。

 その「ずれ」はその後、さらにややこしい問題となって現れました。

 翌日になって、私は経過報告を行う上で、1つ大きなミスを犯していた事が明らかになり、上司から厳重注意を受けました。これは完全に私のミスなので、怒られても仕方ないことでした。しかし、それだけでなく、患者さんの対応について、コンセンサス(同意)が得られているなら起こるはずのない、あり得ない誤解が生じてしまっていて、その誤解を解くために延々と上司に説明をしなければならなくなったのです。

 こういったことは、今回が初めてではありません。この患者さんを担当し始めて、2度目のことでした。

 ああ、またか、と思いました。誤解されるような事をやった覚えは全くないのに、何で同じ事が繰り返し起こるんだろうか、と一瞬自分を責めたくなりました。

 でも、「何事においても患者の福利を最優先させる」という言葉を胸に刻みつつ、数年間の臨床活動をやってきて、いくら何でも、そんなことするわけないでしょ、と思い直し、「先生がご心配されるようなことは、私は決してやっていません」と、事実だけを伝えました。

 信頼されていないんだなあ、という悲しさはありませんでした。むしろ、上司なりの気遣いを感じたし、私に良くなってもらいたい、という気持ちで言ってくれているんだろう、という感謝の気持ちはありました。

 ただその時に、ここはわたしがいるべき場所ではないんだろうな、と感じました。

 もし何か学ぶ必要があるなら、あと1年かそれ以上、ここ(大学病院)で働くつもりでいましたが、他に行くべきところがあるのかもしれない、と仕事帰りの車の中で、ぐるぐると考えました。

 その日の夜、私は思い切って師匠に「関西に引っ越します」というメールを出しました。

 2日後に、師匠から歓迎の旨を伝える返事がきました。今まで、あまり師匠に迷惑をかけないように距離を置いていましたが、今回は師匠に頼ることにしました。仕事も住まいも、まだこれから探さなくてはなりませんが、これまでがそうだったように、結局落ち着くところに落ち着くだろうという気がしています。

 このような問題が起こる少し前に、同じ大学院の先輩からも関西行きをすすめられていて、自分でも今度は素直に助言を聞いて行動に移した方がいいのかな、と思いつつ、なかなか踏ん切りがつかないでいました。

 今度の事件?は、そんな煮え切らない私の背中を押すためのものだったのかもしれません。

 同じ目標を持つ仲間と、数少ない理解者の1人である師匠のいる地域で、より働きやすい環境を求めることは決して贅沢なことではないと思いました。この年で、大きく生活環境が変わることへの不安はありますが、素直に流れに乗ってみるのも悪くないような気がしています。

 ブログを見て下さっている皆様から、コメントや励ましのメールをいただいて、本当に感謝しています。皆さんの言葉に勇気づけられたり元気をもらったりしています。私の書いたものを見て下さる人がいて、トラバして下さる方がいて、直接会わなくてもこころに留めて下さる方がおられることを、本当にありがたいことだと思っています。

 もうしばらくの間は更新がとぎれとぎれになるときがあるかと思いますが、これからもこころがほっとしたり、「あ、そんなこともあるんだ」と思えるような記事を、ぼちぼち書き続けていきたいです。


 
 

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