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混乱のもと

 昨日の夕方、10日ぶりにK市にもどりました。
大学病院で仕事をし、アパートに戻ってきてからは9月始めに行う前期試験の問題を作り、気がつくと夜中1時を回っていました。

 おととい、普段は最高100前後しかない血圧が急に上がり、昨日福岡へ向かう飛行機の中でも血圧の上がり具合がいつもと違うと自覚出来るほどでした。そのせいなのか、飛行機を降りてから夜までずっと、頭痛があってなかなか眠ることができませんでした。心臓がときどきぎゅーっとしまるような感じもします。

 ストレスによるもの、とは重々承知しているけど、それにしてもK市のアパートで一人になっても変わらないのはなぜなのか…それは、引っ越しするしないでもめているから、なのです。

 配偶者と一緒にいると、一度決めたことが簡単に覆されることがよくあります。また、覆した相手が配偶者自身であっても、それがいつの間にか私のせいになっていることもあります。

 また、自分が考えていることは、他人もその通りに考えている、という認知の問題があるので、他人が違うことを考えているというのがどうしても理解できない(あるいは受け入れられないというのもあると思う)ので、どうも私が配偶者と違う意見を言うと、話題を急に変えてしまうところがあります。

 那覇空港へ向かうとき、いつもはダンナの事務所まで車を運転し、そこから歩いて駅まで行き、モノレールを利用します。しかし昨日は運転途中で急に激しい雨が降り出したので、空港まで車で行き、あとで配偶者に車を取りに来てもらおうと、配偶者に電話をしました。

 駐車料金がもったいないと考えた配偶者は、自分が空港まで送っていく、と言い出しました。

 私は別にどちらでもよかったので、配偶者の申し出を受け入れました。ところが、事務所を出た時間は決して早くなく、配偶者の運転する横で、搭乗手続きにはかろうじて間に合うけど、時間の余裕はほとんどないだろう、と私は思いました。それなのに、途中で寄り道をしたいと言い出した配偶者をどうにかおさめ、何とか20分前までについてくれ、と内心願いつつ、空港に向かっていたら、

 配:「この時間なら十分間に合うよ」 (この時点で、私は空港にはぎりぎりにしか着かないことが分かっていた)
 Sana:「私はぎりぎりだと思うけど」
 配:「全然余裕だよ」
 Sana:「うん、あなたは余裕だと思ってるんだよね。でも私は時間に関してはあなたとは違う考えを持っているからね」
 配:「うん、そうねえ」

 分かってもらえたのかな、と思ったその瞬間、

 配:「ねー、”鉄板ステーキハウス”って知ってる?」
 Sana:「???」

 運転席の横を見ると、「鉄板ステーキハウス」の大きな看板が。そうです、彼は見たままを、何の意味もなくしゃべっているのでした。しかも、それまでの会話とは全然関係ない。当然ながら、「ごめん」の一言もなし。私はあまりの無意味さに、思わず笑ってしまいました。でも、何故私が笑うのかも、配偶者は全然分からないようでした。結局、空港についたのが、搭乗時間のきっちり20分前でした。

 これが、これまで私をたびたび混乱に陥らせるもととなっていました。会話の途中で、話題がいつの間にか変わってしまっていて、いったい今まで何話してたんだっけ?ということは日常で当たり前のように起こります。配偶者が一度「いいよ」と言ったことが、舌がまだ乾かないうちに(こういう表現も配偶者は分からないんだけど)「そんなこと言ってないよ」とあっさり覆される…。その上に、必ず私が気になること、言って欲しくないことを一言付け加える。

 今朝も、同じようなことが起こりました。

 私はK市に経つ前に、配偶者に手紙を残してきました。そこには、ぴょろをK市の小学校に転校させたい、そのためには、現在借りているアパートから、候補の小学校校区内に引っ越さなければならないということを書いておきました。また、配偶者の暴力など、いろんなことがあって、少し回復のための時間が欲しいので、時々行き来はするけどもうしばらくは離れて住みたい、とも伝えました。

 手紙を昨晩読んだ配偶者は、今朝電話をかけてきました。

 配:「ぴょろをK市に連れて行くのは賛成だけど、ぴょろが”行きたい”というならね」
 Sana:「じゃあ、ぴょろに直接聞いてみたら?」
 配:「仕事も落ち着いたから、時間もちゃんととって、面倒見れるんだけど」
 Sana:「もし、あなたが”ちゃんと見れる”っていうなら、今まで通り、ぴょろと一緒にいてもいいよ」
 配:「おかあさんが連れていってもいいんだけど、あなた神経質だから、それに一日中仕事しているから、ちゃんと面倒見れるの?」
 Sana:「あなたも一日仕事をしているんじゃないの?誰だっていつも思うように時間がとれるわけではないし、そういう意味ではあなたが面倒を見ても状況は同じでしょう?」
 配:「ぼくは、ちゃんとやれると思うよ」
 Sana:「ふうん、そんなに自信あるんだ」
 配:「そうだよ」

 配偶者の言っていることは、当たっている。子供には初めての転校、言葉も大分違うし慣れるには時間がかかる。私も仕事をしているから、ぴょろを十分にサポート出来る自信はありません。4月に私がK市に住まなければならなくなったとき、私が単身赴任を選んだのは、ぴょろの環境を急激に変えない方がいいと思ったからだし、配偶者がちゃんとやるから、と言った言葉を信じてのことでした。だけど、3ヶ月様子を見てきて、ぴょろを一人きりにすることが多く、配偶者が「面倒みるのも大変だから」、とある日言い出したのです。ぴょろもおかあさんと住みたい、と言うので、今の環境を変えない方がいいのか、それとも親と一緒にいる方がいいのか、ずいぶん悩んで、いろんな人の意見を聞いて、やっと決めようとしていた時でした。

 そういう時になって、「自分はちゃんと面倒見れる」とそれまでの意見を覆す、私に「ちゃんと面倒見れるのか」、と切り返す。そこには、「どちらを選んでも、お互い出来ることをして協力していこう」という考えはないようです。自宅にいるなら配偶者が面倒を見る、私の所に来たら、私が面倒を見る、そんなにはっきりと境界線があるような問題なのか?と思ってしまいます。でも、配偶者はそういう風にしか考えることができない。ぴょろをK市に連れてきて、よいこともあるし、そうでないこともある、そういう考え方の私は、配偶者の自信たっぷりの態度に、自分の考えていることや感性に対しての自信がなくなり、自分が分からなくなってしまうのです。だから、なかなか決められない。何かを決めようとすると、必ず配偶者が反対のことを言い出し、揺さぶりをかける、そんな繰り返しなのです。

 そして、手紙を書いて、きちんと私の気持ちを伝えたはずなのに、ぴょろの転校以外の事は一切触れずじまいです。「手紙には、おかあさんの気持ちがよく出ているね」、それが配偶者の唯一のコメントでした。

 そこには、共感はないと分かっている、それだけに、私はむなしさを感じます。

 そんなアスペルガー全開の配偶者を今の私が、ぴょろを育てながら単身赴任を続けながらどこまで援助できるのか、いったい誰に相談すればいいのか、悩みはつきません。

 そんな私を横目に、「おかあさんは悩みが多いよなあ、悩むのをやめたらもっと楽に生きれるのに」と言う配偶者がいるのです。ははは…。

 

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Thanks for sharing your info. I really appreciate your efforts and I am waiting for your next post thank you once again.

Posted by: http://www.amityspace.com | 2014.01.23 at 07:51 AM

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