« 七夕メール | Main | 白衣の天使のタマゴさんたち »

気のせいじゃないんだってば…

 七夕メールでも触れたように、昨日はぴょろの担任の先生と個人面談の日でした。

 単身赴任中なので、去年ほど学校の状況が分からず、少々不安も覚えながら教室で先生とお話してきました。

 成績の事、学校での様子、課題提出状況など、ひととおりの説明を受けた後、またまた先生が気になる一言を。

 「ぴょろ君は、学級でもそんなに落ち着きがないようには見えないし、他にもっと注意の必要な子供が何人かいるのでそれから考えると特に目立った問題はなさそうなんですが…いや、お母さんの気のせいではないかと…」

 はいはい、家庭訪問の時と同じご意見ですね、と内心思ったが、そこは私も引きませんでした。

 「あのう、最初から問題がなかったわけではなくて、もっと以前は大変だったんです。早く気がついて私も先生方も療育という点でいろいろ対応してきたからこの程度で済んでいるのかもしれません」

 先生は”そうですかね~?”とあまり納得しないお顔で答えました。

 残念ながら、家庭訪問の時に渡したプリントは役に立つことはなかったようです。まあ、他にも同じような子たちがいるようなら、参考にしてもらえたらいいですね、とだけ言っておきました。

 「お母さんの気のせい」と言ったのは担任の先生だけではありません。ぴょろの体操のコーチからも全く同じ事を言われたことがあります。私が神経質すぎる、みたいな言い方で(体育系の先生って、気合いで何でも解決しようという乗りがありますよね?)「そんなに気にしなくても大丈夫ですよ!」と…。

 周りの先生たちが、ぴょろのいいところを一生懸命評価して下さっているのは本当に感謝にたえません。

 でも、大人たちの方が、少々Optimistic(楽観的)過ぎる気がしています。

 子供たち同士での評価は少し違うようです。ぴょろは幼稚園の頃から、要領の悪さを他の子供たちから指摘されて何度もへこんだことがあるのです。今でも「ボクはみんなのようにはちゃんとできてない」と口にすることがあります。子供たちはある意味、失敗に対しては容赦ないところがあって、大人よりもっと冷静に見ている部分があります。子供たちの目から見ると、やはりぴょろは落ち着きのない、話の聞けない子供、なんだと思います。

 毎日新聞の記事でも指摘されているように、就学の時点で、知能が正常で言葉の発達に遅れがないと、発達障害があっても簡単に見過ごされてしまうのです。実は、知的にも言語的にもはっきりした遅れが見られない、軽度の発達障害の子供たちは潜在的にはかなりの数に上ると思われるのですが、彼らをちゃんと診断でき、なおかつ療育の面でサポートの出来る専門家の数はあまりにも少なく、小学校で見過ごされて、中学になって初めて「おかしい」と気づく例も少なくありません。

 「気のせい」発言の裏には、目立つ問題行動がない、という考えがあるようですが、それも本来注意すべき点が見過ごされている可能性の方が高いと思います。

 私の目から見ると、明らかに問題行動は存在しています。注意力は本当に乏しいので、けがも多いし授業中もぼんやりしていることがあるはずです。集中にはムラがあるし、子供たちとの関わりでもまずい点はまだたくさんあるはずです。親の私の見方の問題?いえいえ、そうではないと思います。だって、私だって発達障害が専門なんだから。

 ぴょろが、学校で目立った事をしないように、精一杯がんばっているんじゃないか?と気づいたのは最近の事です。私が思っていたよりずっと、ぴょろはぴょろ自身をよく分かっていて、そういう自分を周りがどう見ているかということにもとても敏感になっているようです。がんばっている分、傷ついてもいるんだろうなあ、と考えると胸がきゅんとなります。

 ぴょろは、学校での成績は(科目による差は大きいけど)クラスでちょうど真ん中、明るくてよく話す子、というのが今の担任の先生からの評価です。

 でも、だからといって、ADHDの問題が最初からなかったわけでも、なくなったわけでもありません。

 私の気のせい、ではないんですってば…。ただ、見えにくくなっているだけです。これからもう少し大きくなると、また違った評価が違う先生から与えられることになるのでしょう。

 そのたびに、気のせい、と言われながらも言い続けていくしかないんでしょうね。

 
 あまり無駄な議論をしないためにも、ぴょろをK大医学部付属病院で専門医に診てもらうことにしました。今から予約しても2ヶ月待ちになるかもしれないんですけどね。


 

|

« 七夕メール | Main | 白衣の天使のタマゴさんたち »

Comments

sanaさんはじめまして。
日記を拝見させていただき、自分が今まで感じてきたことを代弁していただいているような、そんな気がいたしました。また、sanaさんのカウンセラーとしての見解や経験談なども、興味深く読ませていただきました。

 私は、旦那の事と子供の事で長でい間悩んできました。

 旦那は精神科医よりアスペルガーの可能性が高いといわれております。(私自身が旦那からのストレスで鬱になり、その治療を通してわかってきたことです。)
 旦那は日常生活でトラブルが絶えないにも関わらず、自分には全くと言っていいほど非を感じておらず、妻である私や周りを非難することに一生懸命です。しかし多弁なところが仕事のお客様からは気さくだ!と評判は悪くなく、とにかく積極的なので、私や仕事の関係者は困り果てています。
 医師からも、仮に診断が下りたとしても告知は難しいタイプだろうと言われております。

 そして、今年7歳になる長女も、幼児期(2歳ごろ)から気になる節があり、とても育てにくく(特に家庭の中で)、その都度、保育園の先生や、専門機関に相談させていただいているのですが、「そういう時期なんでしょう」とか「癇癪などは成長のあかしでもありますよ」とか、「確かに傾向は認められますが、集団生活において支障のない程度であれば様子見で…」と言われ続け、今に至ります。

 確かに集団生活の中で、時々問題を起こしたとしても「どんな子にでもある事」と言ってしまえばそれまでの事かもしれないのですが…。

 しかし現に、尋常でない癇癪、小さな事への強いこだわり、その他直感的になんかへんだな?と感じることが多いのです。きっと本人もつらいんじゃないかな?と思うのです。

 それなのに、大丈夫だ大丈夫だ!と言って、そのまま何もせずにいて良いのだろうかと疑問を感じています。

 そして、旦那の事、子供の事を含め、そういう相手と向き合おうとする家族を支援する体制が(身近には)ない事にも、途方に暮れており、私自身が限界を感じています。

 特に、グレーゾーンの子供に対して、何か私が出来ることってこれ以上ないのでしょうか?

 長々とすみません。
 アドバイスいただけたら幸いです。

Posted by: K | 2013.04.26 at 09:16 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/10227/930666

Listed below are links to weblogs that reference 気のせいじゃないんだってば…:

« 七夕メール | Main | 白衣の天使のタマゴさんたち »