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無理はしない方がいい

 先週木曜日から出張中で、3日間はパソコンが使えずメールもブログもお休みとあいなりました。
その間、引っ越しの準備に仕事にと走り回り、今少々頭痛がしているところです。

 去年の4月から、通学や仕事のために月に10日前後は実家に寝泊まりをしてました。初めはあまり忙しくなかった上に、滞在費を考えるとそれが一番いいのではないかと私も、周囲も考えていました。それ以前には年に1度程度、それも2,3日しか実家に帰ることがなかったので、以前の実家の状況を忘れかけていたことと、EMDRをやってもらってある程度(子供の時の事が)過去の事と認識できるようになっていたので、ずっといるわけでもないし、多分母親ともうまくやれるだろう、と内心考えていました。

 最初の3ヶ月は、多少気になることがありながらも普通にやれていました。一人暮らしだった母親は、逆に子供が訪ねてくる事を歓迎するところもあったので、そこそこに距離がおけていました。

 しかし、夏に大きな変化が起こりました。

 長く別々に暮らしていた妹が実家に戻ってきました。仕事上で大きな挫折を経験し、退職してからの再就職が難しく生活が苦しくなったからでした。もともと気むずかしい妹は、さらに不安定になってしまい人と会うこともできなくなってしまいました。彼女が実家に戻ったことで、今度は母親が不安定になってしまい、実家に行く度に(私に対してではないものの)声を荒立てたり怒りをぶつける場面に遭遇するようになりました。

 時には、2人がけんかし嘆いている間で板挟みになったこともありました。

 仕事が忙しくなり実家との行き来が増えるにつれて、緊張する場面もそれだけ増えました。そのうち実家に行っても仕事の時以上に神経がぴりぴりと張りつめたままで、眠りも浅く、食べたいという気持ちも失せていきました。

 そして去年の10月の終わりに、朝方悪夢を見て目が覚めたあと、フラッシュバックを起こしパニック状態になりました。もう大丈夫と思っていただけに、PTSD再発のショックは大きく、しばらく何が起こったのか理解できませんでした。

 それ以来、実家に泊まる前日から緊張で眠れなかったり、息苦しく胸が痛くなるなどの症状が出始めました。実家に泊まった日の夜には、必ずといっていいほどパニック発作を起こしました。それだけでなく、母親が目の前で、ののしったりどなったり、ものを投げたりするたびに、あまり思い出したくない子供の時の事をどうしても思い出してしまい、以前に戻ったような感覚になり、口数がめっきり少なくなったのです。彼女たちは、いわゆるボーダー(境界型人格障害)で、感情的になるとこちらが黙るしかないからです。感情を押さえ、言葉にはずいぶん神経を使いました。

 それでも仕事は休めないので、実家には泊まり続けていました。辛い、行きたくないと思いながらも、それ以外の方法は思いつかなかったからです。しかし去年の年末に、がまんしすぎてひどいうつ状態になり、このままでは私がだめになってしまうと気がつきました。

 配偶者を説得するのは大変でしたが、それでも実家に行くのをやめアパートを借りることにしました。

 今年に入ってからは、通勤の時はホテルに泊まりながらアパートを探し、ようやくすむ場所を決めました。おとといと今日、実家に置いていた荷物を全部アパートに運び、やっと落ち着いて住めるようになりました。

 昨日久しぶりに実家に泊まったときも、やはりパニック発作は起きました。

 アパートに戻る電車の中で、もう無理はしないほうがいい、お金を節約するために自分を殺す必要はないし逆に入院したり病院にかかる費用を考えると、アパートの家賃を払っても元気でいた方がいい、と考えていました。

 どんなに知識や経験を積んだとしても、一人のひととしては、彼女たちと距離を置くことでしか、自分を守れないと思います。やっとあきらめがついた気がします。


  

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Comments

努力より、
物理的な距離が救いになることがあるんですね。

どうかご無理なさらぬように。

Posted by: カイパパ | 2004.01.19 at 07:34 AM

>カイパパさん

 コメントありがとうございます。
家族関係を維持するには確かに努力が必要なんですが、努力してもバラバラになるしかない家族も、中にはあるんです。

 カウンセリングのお仕事上では、私のような例は結構珍しくなく、夫婦間の問題や子供との関係で相談に来る人が後をたたないですね。前向きに考えたいところです。

Posted by: Sana | 2004.01.19 at 09:06 PM

sanaさん、はじめまして。
ニュアンスが違っちゃうかもしれませんが「逃げるが勝ち」
と、いうコトもありますよね。
私は今、ある事情から実の父と距離をおいている状態ですが、
昔は真っ向からぶつかって、傷つき、消耗(たぶんお互いになんでしょうが)していました。
親子、肉親だからといって「理解しあえるのはあたりまえ」ではありません。
血がつながっているからこそ難しい問題ってありますね。
「無理はしないほうがいい」…そうですね。

「前向きに一歩ひくこともアリだな」ってこの頃考えられるようになった時に
この記事を読ませていただいて、おもわずコメントしちゃいました。

Posted by: mico2 | 2004.01.19 at 09:57 PM

mico2さん、はじめまして。
血がつながっていると分かり合えないとよけい辛いときもありますよね。そういう時には、一歩下がってみるのも一つの方法では。

私が読んだある本の中に、「愛情を持って離れることも一つの手段」という言葉があって、これが今のような選択のきっかけになりました。

ところで、mico2さんはホントに絵がうまいですねぇ。お子さんのイラストに思わずにやりとしてしまいました。さっそくリンクをさせていただきましたのでこれからもよろしくお願いします。

Posted by: Sana | 2004.01.19 at 11:03 PM

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